「恋愛結婚」は何をもたらしたか : 性道徳と優生思想の百年間

書誌事項

「恋愛結婚」は何をもたらしたか : 性道徳と優生思想の百年間

加藤秀一著

(ちくま新書, 487)

筑摩書房, 2004.8

タイトル別名

恋愛結婚は何をもたらしたか : 性道徳と優生思想の百年間

タイトル読み

レンアイ ケッコン ワ ナニ オ モタラシタカ : セイドウトク ト ユウセイ シソウ ノ ヒャクネンカン

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内容説明・目次

内容説明

夫婦別姓論議や少子化、不倫、熟年離婚など「結婚=家族」という主題が、ここ十数年メディアを賑わしてきた。だが、こうした話題の前提として、「一夫一婦制」自体が論議されることがなかったのはなぜか?そもそも明治期に唱導された一夫一婦制は、単なる精神論や道徳談義ではなく、「総体日本人」の、改良という国家戦略と共存していた。本書では、一夫一婦制と恋愛結婚をめぐる言説が、優生学という危険な部分と表裏一体であったことを検証し、恋愛・結婚・家族という制度の「近代性」の複雑さを明らかにする。

目次

  • 序章 “恋愛結婚”の時代
  • 第1章 制度としてのロマンチック・ラブ—日本における“恋愛結婚”への助走
  • 第2章 「一夫一婦制」への遡行—明治期における恋愛・結婚・国家
  • 第3章 一夫一婦制という科学—「男性の体液が女性の体液に混じる」?
  • 第4章 人類のために恋愛を!—家庭・フェミニズム・優生学
  • 第5章 恋愛から戦争へ—戦前期における「優生結婚」の模索
  • 終章 “恋愛結婚”の方へ

「BOOKデータベース」 より

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