策略と願望 : テクノロジーと看護のアイデンティティ
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書誌事項
策略と願望 : テクノロジーと看護のアイデンティティ
日本看護協会出版会, 2004.8
- タイトル別名
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策略(Devices)と願望(Desires) : テクノロジーと看護のアイデンティティ
Devices & desires : gender, technology, and American nursing
策略Devicesと願望Desires : テクノロジーと看護のアイデンティティ
- タイトル読み
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サクリャク ト ガンボウ : テクノロジー ト カンゴ ノ アイデンティティ
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注記
奥付の書名: 策略(Devices)と願望(Desires)
監訳: 和泉成子
原著 (University of North Carolina Press, c2000) の翻訳
各章末文献あり
"Bibliographic essay": p353-361
内容説明・目次
内容説明
看護職は、テクノロジー(体温計や診断器や注射器や体重計、そして、人工呼吸器、吸引機、心電図モニターなど)を医師の手から譲り受け、それを使いこなすことで身体化し、目に見える働きを他にアピール(Devices=策略であると同時に、認めてもらいたいというDesires=願望でもある)してきた。しかし、それは一方で、ケアリングの本質である、病む人に寄り添い、語り合い、心身を癒やすという側面を背景に追いやるようなリスクを招いてしまった。こうして医師たちは、右のようなテクノロジーを身体化した看護師を、逆説的にもテクノロジーの一部と同一視してしまった。つまり、看護職は、テクノロジーを取り込んで地位を高めようと策略するが、同時に、取り込んだつもりが取り込まれてしまい、自己のアイデンティティを見失いかねない罠にはまりこんでしまう。「策略と願望」は、看護職集団の歴史にも見える、と著者のマーガレット・サンデロウスキーは浩瀚な看護とテクノロジーの歴史的資料を駆使して述べている。本書は、21世紀の今日、看護職の依って立つべき基盤は何について鋭く深い示唆を提出している傑作である。
目次
- 第1章 やっかいな関係
- 第2章 テクノロジーについての考察
- 第3章 手にした道具と物
- 第4章 医師のためのもう一つの目
- 第5章 真の看護とテクニカルな看護
- 第6章 目覚ましい看護
- 第7章 悩み多き境界線
「BOOKデータベース」 より