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「わたし」という危機

渡辺哲夫著

(問いの再生, 1)

平凡社, 2004.10

タイトル別名

わたしという危機

タイトル読み

ワタシ トイウ キキ

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内容説明・目次

内容説明

“わたし”とはなにか?狂気とはなにか?自分の目の前から消えた者は「死んだ」のであり、再び現れた者は「透明人間」なのだと言い、透明人間に囲まれた自らの生き地獄を「オレ、ハーレーコスモ。オレだけ現れっぱなし」と告げる狂者A。この狂者を了解しようとする試みのなかで、“わたし”という一人称の実感が成り立つ深奥の構造を探る。

目次

  • “わたし”の人称性について
  • Aとの出会い
  • プトレマイオス的世界を生きる
  • 一人称“わたし”の“中心性”について
  • “他者”の多様性
  • “他者”の多様性の溶融
  • “からだ”としての“わたし”の変質
  • “わたしのからだ”・“わたしの世界”、一人称“わたし”
  • “言葉という「他者」”と“わたし”の発芽
  • “記憶”あるいは“持続”としての“われわれ”
  • 歴史制作という倒錯
  • “からだ”の“死”?“わたし”の“死”?
  • 危機としての“わたし”とその破局

「BOOKデータベース」 より

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