夢野久作 : 方法としての異界
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書誌事項
夢野久作 : 方法としての異界
(岩波セミナーブックス, S4)
岩波書店, 2004.12
- タイトル別名
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夢野久作 : 方法としての異界
- タイトル読み
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ユメノ キュウサク : ホウホウ ト シテ ノ イカイ
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内容説明・目次
内容説明
夢野久作の代表作にして日本幻想小説史上の傑作として名高い『ドグラ・マグラ』。時間的錯綜と奇怪な矛盾とをはらんだ入れ子構造ゆえに、難解きわまりないとされるその作品世界を、現実に対峙するための異界の構築という観点から精緻に読み解くことで、“幻想”や“土着性”といった従来の枠組みに還元されない、斬新な作家像を呈示する。
目次
- 第1章 『ドグラ・マグラ』の世界(どう読むか;私は誰?—主題化する過去 ほか)
- 第2章 父・杉山茂丸—“もののあわれ”の伝統(国士から政界の黒幕へ—その天皇論とニヒリズム;美学としての武士道—死所を得られなかった男 ほか)
- 第3章 『白髪小僧』を読む—空間的異界をめぐって(分身たちの王国—反世界の措定;脱臼する世界—「本当の事」と「お話」と ほか)
- 第4章 もののあわれ・異界・ナショナリズム(『ドグラ・マグラ』の出口—読者が完成する作品;夢野久作のナショナリズム—“良心”の落とし穴 ほか)
「BOOKデータベース」 より