物理学者ランダウ : スターリン体制への叛逆
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物理学者ランダウ : スターリン体制への叛逆
みすず書房, 2004.12
- タイトル読み
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ブツリ ガクシャ ランダウ : スターリン タイセイ エノ ハンギャク
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注記
L・D・ランダウ論文目録: p105-113
内容説明・目次
内容説明
20世紀ソ連科学界を代表する物理学者レフ・ランダウの名は、世界的名著とされるリフシッツとの共著『理論物理学教程』により日本でもよく知られている。また、1962年、凍結した路面での輪禍により重体に陥り死の淵をさまよった彼が、国際的医師団の懸命の治療によって一命をとりとめるや、“モスクワの奇蹟”として全世界に報道され、その回復を鼓舞するかのように同年ノーベル賞が授けられたことは、いまも人々の記憶に残っている。だが、この事故の四半世紀前にランダウが、ほぼ確実に抹殺されるはずだったもう一つの危機を生き延びてきたことを知る人は少ないだろう。1938年4月27日深夜、彼は内務人民委員部によって突如逮捕され、まる1年を獄窓に過ごさなければならなかったのである。本書は、ソ連崩壊にともなうグラスノスチによって解禁された、ランダウ逮捕に関するKGB(秘密警察)資料を中心に、関連論考を集成し、ランダウの科学思想と彼の知られざる政治的叛逆の事績を明らかにするものである。
目次
- 第1部 生の軌跡と学問(レフ・ダヴィドヴィチ・ランダウ(一九〇八‐六八);若き日のランダウ—コペンハーゲン時代の思い出;ランダウをめぐる若干の回想;物理学に志す学生へのランダウの率直な助言 ほか)
- 第2部 政治的抵抗の記録(レフ・ランダウの最高機密生活;レフ・ランダウ—獄中の一年;ランダウの戦後政治思想—一九四七‐五七年)
「BOOKデータベース」 より