ランボー自画像の詩学
著者
書誌事項
ランボー自画像の詩学
(岩波セミナーブックス, S5)
岩波書店, 2005.2
- タイトル別名
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ランボー : 自画像の詩学
- タイトル読み
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ランボー ジガゾウ ノ シガク
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内容説明・目次
内容説明
ランボーの詩には自分を架空の人やものとして思い浮かべ、自分との類似性を前提としない自画像を描くことからその形を取り始めるものが多い。一〇歳の頃のノートから『イリュミナシオン』の詩篇へ—詩をたんなる夢想として終わらせずに実存をめざすランボーの詩の歩みをたどり、「かくもありえた自画像」の執筆を遂行するなかで詩人が賭けていたものと、その詩の内側から食い破って噴出する力を同時に探る。
目次
- 第1章 言葉の発見(現実を書き換える;孤児の夢、母の夢 ほか)
- 第2章 未知への意志—船という自画像(内なる彼方;海の詩へ ほか)
- 第3章 科学と学問(西洋文明への皮肉な視線;通俗科学の取り込み ほか)
- 第4章 内省を媒介する形象(孤独と飢餓の隠喩;声による自画像 ほか)
- 第5章 火を盗む者の変容—『イリュミナシオン』の自画像(思い出すこと、夢見ること;「他のいくつもの生」 ほか)
「BOOKデータベース」 より