戦争の記憶をさかのぼる
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戦争の記憶をさかのぼる
(ちくま新書, 552)
筑摩書房, 2005.8
- タイトル読み
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センソウ ノ キオク オ サカノボル
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内容説明・目次
内容説明
二〇〇五年八月で敗戦から六〇年を迎える。六〇年とは、ほぼ二世代の年月だ。子へ孫へと“戦争の記憶”というバトンはきちんと手渡されているだろうか。本書は湾岸戦争以後、アフガン戦争、イラク戦争と続く現代の戦争空間を視野に収めながら、「当時者意識の希薄化」という危機感のもとに、アジア太平洋戦争を私たちがどのように記憶し、あるいは忘却してきたのかを検証する。戦後五〇年から戦後一〇年まで、文学者、新聞メディアの言説をさかのぼり、一九四五年八月の敗戦をまたいだ詩人・高村光太郎の戦中・戦後に焦点を合わせ、戦争の記憶をリセットする力に対峙する思考をさぐる。
目次
- 序章 記憶のレッスン
- 第1章 見えない戦争—湾岸戦争と『敗戦後論』(見世物としての戦争/戦争という見世物;湾岸戦争詩の波紋 ほか)
- 第2章 戦争という名のテロリズム—9・11と「四千の日と夜」(二〇〇一年九月一一日;“ブッシュはカイバルを知っているのか?” ほか)
- 第3章 “戦後”の変容—メディアの言説から(一九九五年(戦後五〇年);一九八五年(戦後四〇年) ほか)
- 第4章 敗戦をまたぐ—「一億の号泣」(東京大空襲体験者の描いた絵;高村光太郎の空襲体験 ほか)
「BOOKデータベース」 より