人間の疎外と市民社会のヘゲモニー : 生涯学習原理論の研究

書誌事項

人間の疎外と市民社会のヘゲモニー : 生涯学習原理論の研究

黒沢惟昭著

大月書店, 2005.10

タイトル読み

ニンゲン ノ ソガイ ト シミン シャカイ ノ ヘゲモニー : ショウガイ ガクシュウ ゲンリロン ノ ケンキュウ

大学図書館所蔵 件 / 108

この図書・雑誌をさがす

内容説明・目次

内容説明

人間は疎外された受苦的存在でありながら、これを乗り越えようとする情熱的存在でもある。この疎外を超克しようとする場が市民社会であり、疎外回復の営為をヘゲモニーと呼ぶ。キーコンセプトを軸に、主体形成のための教育=生涯学習原理論を展開する。

目次

  • はじめに 本書のための予備的考察
  • 第1部 人間の疎外と回復の思想—初期マルクスの考察(三池闘争、疎外論、初期マルクスへの関心—六〇年代思想の狭間で;人間観の原点・「具体的普遍」—「学位論文」を中心に;「具体的普遍」の現存・「貧民」の内実—『ライン新聞』第一・第三論文の再審を通して;プロレタリアートの発見への階梯—「ヘーゲル国法論批判」の周縁;「人間的解放」の定礎—『ヘーゲル国法論批判』、『独仏年誌』の位相:初期マルクスの人間=社会観について—第1部の総括にかえて;付論 マルクスの主体形成論の再審)
  • 第2部 市民社会とヘゲモニー—グラムシ『獄中ノート』の考察(グラムシの生涯と思想—サルデーニャ、トリーノそして獄中;グラムシの「実践の哲学」分析試論—唯物論と観念論の超克;市民社会論と「歴史的ブロック」—土台・上部構造の連関;グラムシの教育構想—知識人論と大衆の間;ヘゲモニー概念の刷新と展開—「国家の市民社会への再吸収;グラムシ研究の新段階—没後六〇周年に際しての覚え書)
  • 第3部 市民社会と主体形成—教育改革と生涯学習(自分史のなかに「市民社会」を読む—戦後思想の断層;市民社会の歴史的系譜—ギリシアのポリスと中世の独立自営農民層;市民社会と公共性—「私」と「公」の統合;現代市民社会と人権の問題—社会教育学会五〇年の研究総括;国家と地域の思想・再審—市民社会と直接民主制;現代市民社会と教育改革;付論1 生涯学習とボランティア・ネットワーキング;付論2 大学と生涯学習センター)
  • 「あとがき」にかえて

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ