カフカ『断食芸人』「わたし」のこと
著者
書誌事項
カフカ『断食芸人』「わたし」のこと
(理想の教室)
みすず書房, 2005.12
- タイトル別名
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カフカ断食芸人わたしのこと
- タイトル読み
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カフカ ダンジキ ゲイニン ワタシ ノ コト
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注記
読書案内: p152-155
内容説明・目次
内容説明
芸人にとって断食はしかたなかった。なぜなら「口にあう食べものを見つけることができなかったから」。『変身』のカフカによるこの短編をよく読んでみれば、そこにはラストメッセージとしての奇譚がくっきり浮かび上がる。不幸であることを書いて寓話になりきれない“わたし”の文学に、いまこそ私たちの世界が追いついた。
目次
- 第1回 読解ゲーム(1節、断食芸人たちと、この断食芸人;檻とガラスの箱;2節、“公衆” ほか)
- 第2回 “わたし”の寓話(作品と作者;寓話になりそこなった寓話;アルキメデスの点 ほか)
- 第3回 “わたくし小説”と“私小説”(私小説の伝統とカフカ;カフカとカサイ;「贋物」(一九一七);「不幸であること」(一九一〇);自由で無拘束な文学的ジャンル;幽霊との対話)
「BOOKデータベース」 より