書誌事項

益田勝実の仕事

益田勝実著 ; 鈴木日出男, 天野紀代子編

(ちくま学芸文庫, [マ-2-2]-[マ-2-6])

筑摩書房, 2006.2-2006.6

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

タイトル別名

国語教育論集成

タイトル読み

マスダ カツミ ノ シゴト

大学図書館所蔵 件 / 139

注記

5の編者: 幸田国広. 5の監修者: 鈴木日出男, 天野紀代子

叢書番号はブックジャケットによる

5の背に「国語教育論集成」とあり

益田勝実著作論文目録: 5. p546-589

益田勝実略年譜: 5. p590-591

収録内容

  • 1: 説話文学と絵巻
  • 炭焼き翁と学童
  • 民俗の思想 [ほか]
  • 2: 火山列島の思想
  • 歌語りの世界
  • 夢の浮橋再説 [ほか]
  • 3: 記紀歌謡
  • そらみつ大和
  • 万葉の海 [ほか]
  • 4: 秘儀の島
  • 神の日本的性格
  • 古代人の心情 [ほか]
  • 5: しあわせをつくり出す国語教育について : 初期の文学教育論
  • 古典文学教育でいまなにが問題なのか : 古典教育論
  • 「内なることばの国」建設のために : 「現代国語」論・国語教育原論
  • 思考の型をつかむ : 学習指導論

内容説明・目次

巻冊次

1 ISBN 9784480089717

内容説明

説話文学は、人間および人間性の問題を、複雑な構造においてつかもうとする文学である。—研究史を画した『説話文学と絵巻』(1960年)を中心に、「中世的諷刺家のおもかげ」「内陣の信仰と陣外の信仰」「大力女譚の源流」などから編む説話文学論。民俗学論では、柳田国男の学としての歴史観をとらえた「炭焼き翁と学童」、民俗学の形成史を論じた「民俗の思想」、「折口をふまえて柳田をどう見るか」などを収める。

目次

  • 1 説話文学と絵巻(説話の世界;説話文学の方法;絵巻との交渉)
  • 2(京の七月;中世的諷刺家のおもかげ—『宇治拾遺物語』の作者;内陣の信仰と陣外の信仰—『梅沢本古本説話集』のこと;言談の風景—説話・記録・説話集;大力女譚の源流)
  • 3(『炭焼日記』存疑;炭焼き翁と学童;民俗の思想;柳田国男の思想(抄);こちら側の問題—『南方熊楠全集第二巻』解説;民話の思想—伝承的想像の超克;宮本常一論の瀬ぶみ;折口をふまえて柳田をどう見るか)
巻冊次

2 ISBN 9784480089724

内容説明

日本人の心の原像とは何か?われわれの祖先たちはいかなる意識をもってこの火山列島に生き、またそれはどのようにわれわれの心に刻みこまれているのか?原始の日本人の呪術的想像力と古代的社会機構によるその変容のプロセスに、徹底した実証と渾身の学問的想像力で迫る記念碑的作品『火山列島の思想』(1968年)、および物語論考「歌語りの世界」「フィクションの出現」「夢の浮橋再説」などから編む「益田勝実の仕事」の全貌。

目次

  • 1 火山列島の思想(黎明—原始的想像力の日本的構造;幻視—原始的想像力のゆくえ;火山列島の思想—日本的固有神の性格;廃王伝説—日本的権力の一源流;王と子—古代専制の重み ほか)
  • 2 (源氏物語の荷ひ手;歌語りの世界;豊蔭の作者;和歌と生活—『源氏物語』の内部から;説話におけるフィクションとフィクションの物語 ほか)
巻冊次

3 ISBN 9784480089731

内容説明

日本の抒情はひとりでに生まれたのではなかった。記紀の歌謡の“抒情以前の抒情”はフィクションによって鍛えられたと想定し、古代の歌ごころとその背景のドラマのなかに抒情のあけぼのをとらえなおす画期的な『記紀歌謡』(1972年)。「柿本人麻呂の抒情の構造」「そらみつ大和」「万葉の海」などの万葉論では、防人歌・有由縁歌・ワザウタにも果敢に切り込む。古代のうたの生成、成長を凝視し、歌謡・和歌の本質に迫る。

目次

  • 1 記紀歌謡(岐路体験—日ただむき 枕かずけばこそ;「先万葉集」—潮のくだり 海くだり;抒情以前の抒情—大刀が緒も いまだ解かねば;かたりごとの末裔—事の 語りごとも こをば;亜流の形式—上技は 天を覆へり ほか)
  • 2 (防人等;柿本人麻呂の抒情の構造—反歌の特色;有由縁歌;そらみつ大和;挨拶の歌 ほか)
巻冊次

4 ISBN 9784480089748

内容説明

神祀りの時間と空間とはいかなるものか?『火山列島の思想』(1968年)以来思考し続けてきた「神話的想像力」という主題を、より主体の側の問題として焦点化しつつ、歴史残留そのものとしての自己の内部からテキストを読み解く。祭祀と神話の内部構造を考古学的事実と重ね合わせながら、画期的な視点を提示した『秘儀の島』(1976年)、および神話論考「神の日本的性格」「古代人の心情」「神話の生態」などから編む。

目次

  • 1 秘儀の島(神異の幻想;聖地篭もり—日本神話の創造・再生の空間;秘儀の島—神話づくりの実態;日本の神話的想像力—神話の文法;久遠の童形神—イメージの化石を掘る ほか)
  • 2(古代人の思想(抄);神の日本的性格;神話的想像力;神話的想像の表層・古層—記紀にみる古代人のこころ;文学史上の『古事記』 ほか)
巻冊次

5 ISBN 9784480089755

内容説明

ほんとうのことばの教育とは。教育混迷の時代に贈る「国文学の巨人」の三十年にわたる発言。

目次

  • 1 しあわせをつくり出す国語教育について—初期の文学教育論(文学教育の問題点;たどたどしい作文教室から—定時制高校の場合;幸福な生活を築く働き手となるために—高等学校の場合;しあわせをつくり出す国語教育について)
  • 2 古典文学教育でいまなにが問題なのか—古典教育論(海さち山さち—神話と教育;「平家物語・橋合戦」—高校国語(乙)教材の研究 ほか)
  • 3 “内なることばの国”建設のために—「現代国語」論・国語教育原論(国語教師・わが主体;西尾実における鑑賞理論の自己克服 ほか)
  • 4 思考の型をつかむ—学習指導論(対概念を手がかりに読み解く—問いの系統化の試み;思考の型をつかむ—投げ込み教材の学習 ほか)

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA75702706
  • ISBN
    • 4480089713
    • 4480089721
    • 448008973X
    • 4480089748
    • 4480089756
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    5冊
  • 大きさ
    15cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
ページトップへ