絵画・彫刻の発展史を数学で嗜もう : 数学の文化史

書誌事項

絵画・彫刻の発展史を数学で嗜もう : 数学の文化史

横地清著

(東海大学文学部叢書)

東海大学出版会, 2006.5-

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タイトル別名

Pictures and sculptures in the world from the standpoint of cultural history of mathematics

絵画彫刻の発展史を数学で嗜もう

タイトル読み

カイガ チョウコク ノ ハッテンシ オ スウガク デ タシナモウ : スウガク ノ ブンカシ

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注記

その他のタイトルは標題紙裏による

参考文献: 各章末

内容説明・目次

巻冊次

1 ISBN 9784486017202

目次

  • 第1章 古代エジプトの彫刻・絵画が語る三次元空間・二次元空間の意識(建造物・彫刻に見る三次元空間;絵画に見る二次元空間)
  • 第2章 古代中国の彩陶、青銅器に見る幾何学(新石器時代の彩陶;商、西周の青銅器)
  • 第3章 福岡県、熊本県の装飾古墳の画法(装飾古墳の概観;装飾古墳に見る画法;まとめ)
  • 第4章 古代ギリシアと古代ローマの美術(画法;古代ギリシアの彫刻の刻法と彩陶の画法;古代ローマの絵画の画法とレリーフの刻法;まとめ)
  • 第5章 日本の絵画の画法について(画法の類型;中国の古代の画法;日本の古代の画法;大和絵の画法;まとめ)
巻冊次

2 ISBN 9784486017219

内容説明

『絵画・彫刻の発展史を数学で嗜もう(1)』続刊。第1巻と同様に、洋の東西や時代を問わず「文化の発展に果たしてきた数学の役割」を数学者ならではのアプローチで読み解く。さらに、安土桃山時代から江戸時代初期の日本におけるキリスト教宣教師と数学とのかかわり、キリシタン弾圧による数学・絵画の面での「負の遺産」についても述べる。

目次

  • 第1章 ビザンティン美術(ビザンティン美術前、コンスタンチヌス凱旋門(三一五)、テオドシウス一世のオベリスク(三九〇〜三九三)、ローマ国立博物館;象牙彫刻に見るビザンティン美術 ほか)
  • 第2章 中国古代の絵画の画法—戦国時代から後漢まで(前四〇三〜後二二〇)(戦国時代の画法;前漢の画法 ほか)
  • 第3章 日光東照宮の彫り—「見取図彫り」から「開空間の語り彫り」まで(見取図彫り;小空間の語り彫り ほか)
  • 第4章 高原の紋様と絵画(ルーム・セルジュークのタイル紋様;トルコのミニアチュール ほか)
  • 第5章 切支丹と原論—天正遣欧使節の頃、そして「ユークリド原論」と「数学的遠近法」 十六世紀後期から十八世紀初期まで(一九八〇年代初期の島原半島巡り;二〇〇六年の島原半島巡り ほか)
巻冊次

3 ISBN 9784486017622

内容説明

「文化の発展に果たしてきた数学の役割」を数学者ならではのアプローチで読み解くシリーズの最終巻。西洋では、15世紀前半にブルネレスキによって確立された「数学的遠近法」によって、見取図法に依存せずに俯瞰図を描くという歴史的発展をとげた。それに対して同時代の中国・日本では、円熟した「見取図法」を用いて空間を描いていた。両者の比較をはじめ、ステンドグラスの画法や中国の三大石窟の彫刻・壁画についても述べる。

目次

  • 第1章 ジョットからブルネレスキへ—見取図法から数学的遠近法へ(ジョット作「聖痕を受ける聖フランチェスコ」と対面して;ベネチアグラス論争;アッシジ(Assisi)を訪ねて;ブルネレスキの確立した数学的遠近法)
  • 第2章 卍崩しと裳裾垂れ—飛鳥と中国と(卍崩しの勾欄;坐像の裳裾垂れ)
  • 第3章 飛天=舞妓、伎楽天=楽師、そして胡旋舞—雲岡石窟・龍門石窟・敦煌石窟から(雲岡石窟・龍門石窟の「眷属」、「伎楽天」、「飛天」;仏教普及までの絵画と彫刻;敦煌石窟の飛天と胡旋舞)
  • 第4章 ステンドグラスの発展—「定式画」から「遠近法的写実主義」まで(「定式画」と「立面図的遠近法」;「木偶人形」から「写実画」へ;「事態象徴画」から「写実画」へ;「数学的遠近法」の採用;「遠近法的写実画」の発展—ルマンとポワティエにて)
  • 第5章 遠近法と見取図と—コンパクトと連続と(「画題を三次元空間の存在として、印象的に表現する」数学的遠近法—「数学的遠近法」による「コンパクト画」;「長大な絵画を三次元空間の存在として連続的に表現する」見取図法—「見取図法」による「連続画」)

「BOOKデータベース」 より

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