芸術とスキャンダルの間 : 戦後美術事件史

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芸術とスキャンダルの間 : 戦後美術事件史

大島一洋著

(講談社現代新書, 1854)

講談社, 2006.8

Title Transcription

ゲイジュツ ト スキャンダル ノ アイダ : センゴ ビジュツ ジケンシ

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Note

参考文献: p260-263

戦後美術事件史年表: p266-278

Description and Table of Contents

Description

芸術の世界では、常に「聖」と「俗」が絡み合う。素晴らしい作品として認められていたものが、「俗」というスキャンダルに巻き込まれるときがある。「聖」なるものであるがゆえに、贋作、盗作、盗難という「俗」の対象になりやすいのである。たとえば、贋作事件を調べていると、なぜか、贋作者は「これは俺が贋作したものだ」という印をどこかに残す。これは贋作者のいたずらというより矜持であろう。バレることを承知して作っているのである(本文より)。事件になったがゆえに、世に現われた美術作品の記録。

Table of Contents

  • 第1部 贋作編(天才詐欺師・滝川太郎—なぜ、見抜けなかったのか;ルグロにだまされた国立西洋美術館—国際的手配師の暗躍;謎の佐伯祐三現わる—なぜ突然、大量に出てきたのか;永仁の壷という捏造—陶芸界最大のスキャンダル;佐野乾山騒動—まっぷたつに分かれた真贋の行方;北大路魯山人の怪—素人は手を出すなの教訓;三越事件と古代ペルシア秘宝展—業績挽回策が裏目に;贋作を擁護した奈良博—ガンダーラ仏をめぐる官民対立;棟方志功には、なぜニセモノが多いのか—公になった四つの事件)
  • 第2部 盗難・裁判編(名画盗難と三億円強奪事件—日仏をまたにかけた国際窃盗グループ;ロートレックの「マルセル」盗まる—時効の壁にはばまれた解明;昭和天皇コラージュ版画問題—右翼にひるんだ美術館;模型千円札裁判—ニセ札か芸術か;パロディに著作権の壁—白川・アマノ裁判のもたらしたもの)

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Details

  • NCID
    BA78012781
  • ISBN
    • 4061498541
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    278p
  • Size
    18cm
  • Classification
  • Subject Headings
  • Parent Bibliography ID
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