生殖医療の何が問題か

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生殖医療の何が問題か

伊藤晴夫著

緑風出版, 2006.11

タイトル読み

セイショク イリョウ ノ ナニ ガ モンダイ カ

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注記

主要参考文献一覧: p200-204

内容説明・目次

内容説明

生命科学・生殖医療の進展はめざましい。生殖医療は、確かに不妊で悩むカップル、「子どもがもてない」とあきらめていた人たちへの福音である。しかし問題は、そこから始まる。現在、不妊症や少子化を背景に代理出産が注目されているが、それは男女の産み分けや障害児の排除へつながる可能性がある。そして、無制限な生殖医療の応用がはじまり、その果てにデザイナー・ベビーが誕生しないとも限らない。いったい、「いのち」の操作は、どこまで許されるべきなのか。遺伝子操作を経た新しい人類誕生の扉はすでに叩かれている。われわれは明瞭な意志をもって「選択」すべき岐路に立たされている。いのちとは何か、人間とは何か…。いま、われわれに必要なのは、豊かな想像力である。本書は、日本不妊学会の理事長を務めた第一人者が、生殖医療の現状と問題点を分かりやすく解説し、どこまで許されるのかを問う。

目次

  • 序章 ヒトがヒトをつくることについて(フィクションから考える「いのち」のかたち;鉄腕アトムと人工生命)
  • 第1章 なぜ、いま考えなければならないのか(すばらしくも勇ましき新世界;坂の上に立つわたしたち ほか)
  • 第2章 いま、「いのち」のなにが問題なのか(きっかけは不妊症治療;不妊症対策の変遷 ほか)
  • 第3章 私が考える「いのち」の原則(生命倫理の四原則;日本人の古層と「いのち」の倫理 ほか)
  • 終章 人類の未来とわれわれの「選択」(「アイスマン」の衝撃;「人間圏」という座標軸 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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