仏像の秘密を読む
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仏像の秘密を読む
東方出版, 2007.4
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ブツゾウ ノ ヒミツ オ ヨム
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写真: 小川光三
Description and Table of Contents
Description
各仏師は技術を磨き、改良を重ね、依頼者である願主のさまざまな要望に応えようとした。一方、願主にはそれぞれ悩み、不安また恐怖などがある。そこから救われたいとの切実な願いがある。仏師は、ただ単に決められた図像通りに仏像を造るのではなく、そこに願主の期待に応じるべく、秘かに願主の意を汲み、ともに恐怖に立ち向かいながら、願主を力づけ、なぐさめ、救うためのさまざまな仕掛けを隠し置いたのだ。本書では、その秘技、秘策を、各仏像の中から探り出し、仏師の意図を読み解いてみたい。
Table of Contents
- 1 造形の秘密(右手の指三本、その爪が語る止利仏師の惑い—飛鳥寺釈迦如来坐像(飛鳥大仏);飛鳥仏の源流—中国化した異国の仏;台座に仕掛けた「往登浄土」の構想—法隆寺釈迦三尊像;放電する天衣 先端に忍ばせた刃物の形—法隆寺夢殿救世観音立像;伸び上がる若竹のイメージ 衣文でさらなる上昇性—法隆寺百済観音立像 ほか)
- 2 技法の秘密(塑像の中で造形を支える心木—新薬師寺十二神将立像と戒壇院四天王立像;麻生の像とそれを支える特殊な心木—興福寺十大弟子立像に見る脱活乾漆の技法;脱活乾漆の新たな試み 原型封入の土心乾漆像の可能性—秋篠寺伎芸天立像;一木造りと寄木造りの境界 越えがたいその一線—同聚院不動明王坐像;像内に篭めた生命の根源 太子のしるし—広隆寺聖徳太子立像 ほか)
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