市場・道徳・秩序
著者
書誌事項
市場・道徳・秩序
(ちくま学芸文庫, [サ-22-1])
筑摩書房, 2007.7
- タイトル別名
-
市場道徳秩序
- タイトル読み
-
シジョウ ドウトク チツジョ
大学図書館所蔵 件 / 全83件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
文献: p424-441
1991年6月創文社刊
内容説明・目次
内容説明
福沢諭吉、徳富蘇峰、中江兆民、幸徳秋水。代表的な明治の知識人である彼らは、西欧的近代思想における市場活動をどう受け止めたのか。立脚点が大きく異なる彼らの思想を、市場に対するスタンスから読み解く。秩序はいかに形成されるのか。人々の欲望が交換関係のうちに相互に媒介される「市場」によって育まれるのか、あるいは、欲望を自覚的・道徳的に抑制することが要件なのか。著作の精読から、明治という新たな時代におけるそれぞれの秩序構想を掘り下げて、経済と道徳の密接不可分の関係を浮き彫りにする、思想史研究の名著。1991年度サントリー学芸賞受賞作。
目次
- 第1章 「独立」と「情愛」—福沢諭吉と市場社会
- 第2章 青年期徳富蘇峰における道徳と経済
- 第3章 中江兆民における道徳と政治—「近代的政治思想」とは何か
- 第4章 幸徳秋水における伝統と革命
- 補論1 独立・官吏・創業—明治政治思想史における「政治家」と「官僚」
- 補論2 経済的繁栄のなかの「市民」理想—『富と美徳』をめぐって
「BOOKデータベース」 より