西洋中世の男と女 : 聖性の呪縛の下で
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書誌事項
西洋中世の男と女 : 聖性の呪縛の下で
(ちくま学芸文庫, [ア25-2])
筑摩書房, 2007.10
- タイトル読み
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セイヨウ チュウセイ ノ オトコ ト オンナ : セイセイ ノ ジュバク ノ モト デ
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注記
2000年4月に筑摩書房より刊行された「阿部謹也著作集 第6巻」所収の「I 西洋中世の男と女」を底本とし、1991年1月に筑摩書房より刊行された「西洋中世の男と女」を参照したもの
参考文献 : p289-296
内容説明・目次
内容説明
中世のキリスト教会は男女関係のあるべき姿を定め、夫婦の性行為にまで厳しく介入しようとした。厳格でこっけいに見える性的禁則、二転三転する娼婦の位置づけ、聖職者自身の性の問題。そんな矛盾や悲哀をかかえた世相を克明に描くことで、当時の人々の処世の様が浮かび上がる。著者は、この中世社会における性愛の扱い方が、現在のヨーロッパ文化にも通じているとし、「西洋個人主義は、中世の人々が男と女の問題を自覚する中で生まれた」と論じる。ホーソーンの『緋文字』等の物語と、史実をつき合わせ、民衆が教会から「個人」を取り戻した過程を丁寧にひもとく。
目次
- 第1章 『緋文字』の世界
- 第2章 古代・中世の宇宙観のなかの男と女(古代人の宇宙観;ローマ人の男女関係)
- 第3章 聖性の形成・解体と聖職者・女性(ユダヤ教と男女関係;初期キリスト教と男女関係;聖なるものの変質)
- 第4章 聖なるむすびつきとしての結婚(ゲルマン人の結婚;教会に管理される結婚;贖罪規定書から)
- 第5章 娼婦たちと社会(娼婦の位置;娼婦と娼婦宿)
- 第6章 中世の男と女にとって愛とは何か(聖性の呪縛の下で;個人の誕生)
「BOOKデータベース」 より