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昭和・アジア主義の実像 : 帝国日本と台湾・「南洋」・「南支那」

松浦正孝編著

ミネルヴァ書房, 2007.12

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昭和アジア主義の実像 : 帝国日本と台湾南洋南支那

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ショウワ アジア シュギ ノ ジツゾウ : テイコク ニホン ト タイワン・ナンヨウ・ミナミシナ

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Note

内容: 序章: 課題と視角, 第I部: 「南支那」と西南派政権論, 第一章「広東政府論」-第五章「「門戸開放」か「勢力圏」か」), 第II部: 汪精衛政権と「南洋」(第六章「南洋協会と南進政策」-第八章「汪精衛政権と重慶国民党によるタイ華僑組織争奪戦」), 第III部: 植民地台湾とアジア主義(第九章「台湾総督府の外事政策」-第十三章「日本の海運力と「僑郷」の紐帯」), 終章: 日中情報宣伝戦争, あとがき(松浦正孝), 索引, 執筆者・翻訳者紹介

2004 (平成16) 年度から2006 (平成18) 年度にかけて採択された日本学術振興会科学研究費補助金基盤B「植民地台湾をめぐる中国ナショナリズム、日本の汎アジア主義、台湾ナショナリズム--1930・40年代両岸関係と日本」の研究成果の一部

章末に参考文献あり

Contents of Works

  • 課題と視角 / 松浦正孝 [執筆]
  • 広東政府論 : 初期外交からの検討 / 川島真 [執筆]
  • 歴史学者と「南支那」 / 吉開将人 [執筆]
  • 矛盾の連合体 : 胡漢民・西南政権と広東実力派(一九三二-一九三六年) / 陳紅民 [執筆] ; 光田剛訳
  • 福建事変前後の西南と中央 : 対立から交渉へ / 羅敏 [執筆] ; 光田剛訳
  • 「門戸開放」か「勢力圏」か : 戦間期のイギリス、日本と中国問題 / アントニー・ベスト [執筆] ; 奈良岡聰智訳
  • 南洋協会と南進政策 : 南洋経済懇談会に観る利害関係 / 河原林直人 [執筆]
  • 汪精衞と大アジア主義 / 蘇維初 [執筆] ; 土屋光芳訳
  • 汪精衛政権と重慶国民党によるタイ華僑組織争奪戦 / 李盈慧 [執筆] ; 光田剛訳
  • 台湾総督府の外事政策 : 領事関係を中心とした歴史的検討 / 曹大臣 [執筆] ; 川島真訳
  • 在台軍部と「反英運動」 : ジュノー号事件を中心に / 駒込武 [執筆]
  • 台湾知識人の苦悩 : 東亜共栄協会から大亜細亜協会対中支部へ / 何義麟 [執筆]
  • 植民と再植民 : 日本統治時代台湾と海南島の関係について / 鍾淑敏 [執筆] ; 関智英訳
  • 日本の海運力と「僑郷」の紐帯 : 一九三〇年代の台湾-滿洲間貿易を中心に / 林滿紅 [執筆] ; 河原林直人訳
  • 日中情報宣伝戦争 : 大亜細亜協会と王芃生を中心に / 松浦正孝 [執筆]

Description and Table of Contents

Description

「満洲国」建国後、帝国日本は、植民地台湾を基盤に、対岸である華南、東南アジアに向けて、南進を本格化させた。その際、大きな役割を期待されたアジア主義と華僑ネットワークとは、いかなる構想を託され、その実態と結果はどのようなものだったのか。本書は、日本・中国・台湾・香港・英国における研究者が、様々な専門分野から、その知られざる実像に迫ろうとする試みである。

Table of Contents

  • 第1部 「南支那」と西南派政権論(広東政府論—初期外交からの検討;歴史学者と「南支那」;矛盾の連合体—胡漢民・西南政権と広東実力派(一九三二〜一九三六年);福建事変前後の西南と中央—対立から交渉へ;「門戸開放」か「勢力圏」か—戦間期のイギリス、日本と中国問題)
  • 第2部 汪精衛政権と「南洋」(南洋協会と南進政策—南洋経済懇談会に観る利害関係;汪精衞と大アジア主義;汪精衛政権と重慶国民党によるタイ華僑組織争奪戦)
  • 第3部 植民地台湾とアジア主義(台湾総督府の外事政策—領事関係を中心とした歴史的検討;在台軍部と「反英運動」—ジュノー号事件を中心に;台湾知識人の苦悩—東亜共栄協会から大亜細亜協会台中支部へ;植民と再植民—日本統治時代台湾と海南島の関係について;日本の海運力と「僑郷」の紐帯—一九三〇年代の台湾 満州間貿易を中心に)

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