オイディプスのいる町 : 悲劇『オイディプス王』の分析
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オイディプスのいる町 : 悲劇『オイディプス王』の分析
松柏社, 2008.5
- タイトル別名
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オイディプスのいる町 : 悲劇オイディプス王の分析
- タイトル読み
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オイディプス ノ イル マチ : ヒゲキ オイディプスオウ ノ ブンセキ
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内容説明・目次
内容説明
悲劇『オイディプス王』のいたるところに、作者ソフォクレスはこれまで語られたことのない解釈を導く仕掛けをちりばめていた。それらを手がかりに著者は、予言者テイレシアスもオイディプスの母妻イオカステも、コーラスを形成するテーバイ市民たちさえも主人公の素性を知っていたことを解明する。オイディプスの母子相姦と父殺しは、誰も知らなかったのではなく、町ぐるみで黙認されていたのだった。著者の分析はさらに、はじめて見えてきたこの悲劇の風景の中に滲んでいる歴史的奥行きを抽出し、また啓蒙王オイディプスの救済の方向をも読み解く。
目次
- 第1章 予言しない予言者と羊飼たち
- 第2章 演技するイオカステ
- 第3章 ギリシア悲劇のなかの民衆
- 第4章 コーラスについての間奏曲—シュレーゲル、シラー、ヘーゲル、アリストテレス、ニーチェ
- 第5章 市民たちのコーラス(1)—変貌する市民
- 第6章 市民たちのコーラス(2)—王を犠牲にする市民
- 第7章 オイディプスの啓蒙とその陥穽
- 第8章 スフィンクスとの戦いとオイディプスの救い
「BOOKデータベース」 より