源氏物語表現の理路
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源氏物語表現の理路
笠間書院, 2008.6
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源氏物語 : 表現の理路
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ゲンジ モノガタリ ヒョウゲン ノ リロ
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Note
博士論文 (東京大学, 2005年) に, その後発表した論文や新稿をあわせたもの
Description and Table of Contents
Description
現行の注釈書や従来の解釈に問題はないのかと問い直し、注釈作業を練磨する中から、本文に即したより正確な理解を獲得すること、そうした手続きを経てはじめて『源氏物語』の読み取りは真の意味で更新され、問題意識は再び他者と共有しうるものになるのではないか。源氏物語の自閉した「私の読み」を超えるために。
Table of Contents
- 序 『源氏物語』の人物・和歌・表現
- 1 作中人物と言葉(情け・六条御息所と光源氏;六条御息所生霊化の理路—「うき」をめぐって;朝顔姫君の形象と主題—「変わる心」と「変わらぬ心」;光源氏論—澪標巻「思ふ様にかしづき給ふべき人」をめぐって)
- 2 作中和歌の領分(白露の光そへたる—夕顔巻の和歌の言葉へ;氷閉づる月夜の歌—朝顔巻の和歌の解釈をめぐって;浮舟と「峰の雨雲」—浮舟巻「かきくらし」の一首をめぐって;踏み惑う薫と夢浮橋—宇治十帖の終末についての試論)
- 3 物語世界の内と外(三歳源氏の内裏退出—桐壼巻の時間と延喜天暦准拠説;光安朝の遊離魂現象と『源氏物語』—葵巻の虚と実;松風巻論—光源氏の栄華の起点として;宿木巻論—時間・語り・主題)
- 結 闇に惑われぬ光源氏と「不致仕」の思想—物語の精神的基底
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