書誌事項

ダーウィンのジレンマを解く : 新規性の進化発生理論

マーク・W・カーシュナー, ジョン・C・ゲルハルト [著] ; 滋賀陽子訳

みすず書房, 2008.8

タイトル別名

The plausibility of life : resolving Darwin's dilemma

タイトル読み

ダーウィン ノ ジレンマ オ トク : シンキセイ ノ シンカ ハッセイ リロン

大学図書館所蔵 件 / 228

この図書・雑誌をさがす

注記

監訳: 赤坂甲治

巻末に索引, 原注, 用語解説あり

内容説明・目次

内容説明

ランダムな変異という材料を自然選択のふるいにかけるだけで、生物たちの見事な形態と機能が都合のいいスピードで進化できるのか?複雑で精巧な組織は、なぜ未完成の段階で淘汰されずに進化できたのか?ダーウィン進化論の最大の弱点とされてきた謎が、進化発生学という新領域で解き明かされようとしている。この新理論では、遺伝子の単なる「乗り物」にさえたとえられた生物の血肉の部分が、進化に道をつける主役に据えられる。しかも、生物の複雑さを還元主義的に解体して遺伝子に行き着くのとはまったく別の方向に、進化のメカニズムを探るべき広大な地平が開かれていることに、読者は目を瞠るだろう。本書の理論は「弱い連係」「探索的挙動」「拘束とひきかえの拘束解除」といった、生物を形づくる複雑なネットワークが生み出す性質に支えられている。複雑さそれ自体が、一見都合のいい進化に本質的な役割を果たしているのだ。本書は新しい進化観を展望する山頂へと、ふもとから一歩一歩、着実に読者を導いていく。このめざましい進化観の変革を見逃す手はない。生物系のモジュール化とパターン化の基礎となるプロセスが、進化史のなかで保存され変化しないという議論や、その拘束が表現型の拘束を解除するという見解は、生物学の幅広い領域を刺激するだろう。

目次

  • 序章 ヒース荒野の時計
  • 第1章 変異の起源
  • 第2章 保存された細胞、多様な生物
  • 第3章 生理的な適応能力と進化
  • 第4章 弱い調節的な連係
  • 第5章 探索的挙動
  • 第6章 見えない構造
  • 第7章 促進的変異
  • 第8章 進化論の合理性

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA8683617X
  • ISBN
    • 9784622074052
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 原本言語コード
    eng
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    336, xxxip
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
ページトップへ