カロカイン : 国家と密告の自白剤
著者
書誌事項
カロカイン : 国家と密告の自白剤
(Lettres)
みすず書房, 2008.9
- タイトル別名
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Kallocain : roman från 2000-talet
- タイトル読み
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カロカイン : コッカ ト ミッコク ノ ジハクザイ
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内容説明・目次
内容説明
地球的規模の核戦争後、人びとは、汚染された地表から地下へのがれ、完璧に全体主義的な警察管理体制のもと築き上げられた〈世界国家〉の同輩兵士として暮らしている。言動を監視する〈眼〉と〈耳〉が職場や住居にはりめぐらされ、夫婦や親子の絆は捨て去るべきものとされる。情愛と忠誠の唯一の対象は〈世界国家〉でなくてはならないのだから。模範的同輩兵士で、化学者のレオ・カールは、その液剤を注射されると心の奥底に隠された思いや感情を吐露してしまう自白剤〈カロカイン〉を完成させる。人びとの思考や感情の統制までも可能にする〈カロカイン〉の発明によって成功への階を着実に昇ってゆくかに見えたレオ。強いられた自白はしかし、やがて思いもかけない方向へと展開を見せる…20世紀スウェーデンの国民的詩人ボイエの、散文の代表作。
「BOOKデータベース」 より