キムはなぜ裁かれたのか : 朝鮮人BC級戦犯の軌跡

書誌事項

キムはなぜ裁かれたのか : 朝鮮人BC級戦犯の軌跡

内海愛子著

(朝日選書, 848)

朝日新聞出版, 2008.10

タイトル別名

キムはなぜ裁かれたのか : 朝鮮人BC級戦犯の軌跡

タイトル読み

キム ワ ナゼ サバカレタ ノカ : チョウセンジン BCキュウ センパン ノ キセキ

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注記

参考文献: p361-365

年表: p367-382

内容説明・目次

内容説明

連合国によるBC級戦犯裁判では、朝鮮人148人が有罪となり、23人が死刑になっている。なぜ多くの朝鮮人が戦犯になったのか。戦時中、日本軍は捕虜の扱いを決めたジュネーブ条約を無視し、連合軍捕虜の4人に1人が死亡した。その捕虜監視を朝鮮人に当たらせていた。裁判では、命令に従うしかなかったにせよ、個人の責任が厳しく追及されたのだった。戦後、「日本人」としてスガモプリズンにつながれ、釈放後は「外国人」として補償や援護の対策からはずされ、「対日協力者」として祖国にも帰れなかった朝鮮人戦犯たち。彼らを30年間追ってきた筆者は、裁判記録と本人証言をつきあわせ、現場を歩き、被害と加害が錯綜する歴史の真相を明らかにする。彼らはなぜ、何を、裁かれたのか。植民地支配、捕虜政策、戦争裁判、戦争責任を検証し、彼らの人生をたどりながら、「戦争」と「戦後」を問う。

目次

  • 第1章 帰れなかった故郷
  • 第2章 強制か志願か
  • 第3章 日本軍と捕虜
  • 第4章 ジャワ極楽、地獄のハルク
  • 第5章 「なぜ戦犯に?」
  • 第6章 死刑の恐怖
  • 第7章 日本へ、スガモプリズンへ
  • 第8章 戦争責任・戦後責任

「BOOKデータベース」 より

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