精神病の日本近代 : 憑く心身から病む心身へ
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精神病の日本近代 : 憑く心身から病む心身へ
(越境する近代, 6)
青弓社, 2008.11
- タイトル読み
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セイシンビョウ ノ ニホン キンダイ : ツク シンシン カラ ヤム シンシン エ
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内容説明・目次
内容説明
いつから、私たちに狐は憑かなくなったのか。憑かれるという知覚を否定され、精神を病む経験を刻印された心身は、刑法三十九条を経て医療観察法に囚われていく。民俗や宗教から司法、社会事業までをも貫く人間像の転換を、近世から現代までの歴史事象をもとに明らかにして、その延長上にある現在を問い直す。
目次
- 序章 「憑かない心身」からの問い
- 第1章 精神医学史はなぜ“もの憑き”を語るのか—憑く心身との邂逅
- 第2章 “もの憑き”は医の領域に属するか—日本近世の問い
- 第3章 “もの憑き”の再定義—病む心身が構築される過程
- 第4章 “もの憑き”をめぐる世界観の剥奪—「憑物」問題の成立
- 第5章 憑く心身か、病む心身か—大本と「変態心理」の相剋
- 第6章 病む心身の主題化—新刑法と精神病者監護法・精神病院法
- 第7章 未然の危険をめぐって—社会問題の「予防」と病む心身
- 終章 精神病の日本近代
「BOOKデータベース」 より