相対主義の極北
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相対主義の極北
(ちくま学芸文庫, [イ38-1])
筑摩書房, 2009.1
- タイトル読み
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ソウタイ シュギ ノ キョクホク
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内容説明・目次
内容説明
すべては相対的で、唯一絶対の真理や正しさはない—この相対主義の「論理」を相対主義自身にも適用し、極限まで追いかける。その最果ての地で、どのような風景が目撃されるのか?本書では、ルイス・キャロルのパラドクス、マクタガートによる時間の非実在性の証明、デイヴィドソンの概念枠批判、クオリア問題等を素材に、「相対化」の問題を哲学する。相対主義を純化し蒸発させることを通して、「私たち」の絶対性を浮き彫りにすると同時に、その「私たち」も到達しえない“他なるもの”の姿を鮮やかに描き出す。ダイナミックな哲学の思考運動が体感できる名著。
目次
- 序章 「地平線と国境線」と「足の裏の影」
- 第1章 相対主義という考え方
- 第2章 プロタゴラスの人間尺度説
- 第3章 相対主義は自己論駁的か
- 第4章 アキレスと亀とルイス・キャロルの「三者関係」
- 第5章 相対主義とその周辺
- 第6章 「枠組み」の問題
- 第7章 「ない」よりもっと「ない」こと
- 第8章 「ない」ことの連鎖
- 第9章 相対主義と実在論の極限における一致
「BOOKデータベース」 より