欲望するシステム
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書誌事項
欲望するシステム
(シリーズ社会システム学 / 今田高俊, 鈴木正仁, 黒石晋責任編集, 2)
ミネルヴァ書房, 2009.2
- タイトル別名
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欲望するシステム
- タイトル読み
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ヨクボウ スル システム
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注記
参考文献: p305-317
内容説明・目次
内容説明
ヒトの行為を「欲求の充足」として定式化する、これまでの社会学的行為理論に換えて、本書ではヒトの行為を「欲望の発出」ととらえ直す。そしてこの「欲望のプッシュ力」が社会的スケールに集合したさい、この集合体は全体としてどのような動的秩序を形成してゆくか。またそれらは人類の歴史のなかで実際どのように振舞ったか。…このメカニズムとプロセスとを丹念に解明してゆく。欲望こそがヒトを動かすエネルギーであり、その集合的エネルギーが一定の濃度や閾水準を超えたとき、社会はダイナミックに自己組織化するのである。そして貨幣や権力といった社会的媒介物も、こうした欲望エネルギーの伝達・変遷をつかさどる年、プリゴジンのドゥルーズ=ガタリの問題提起から30年、プリコジンの散逸構造論や複雑系理論の知見を吸収し、社会学的集合行動論を新たな視点から見直すなど、マクロ社会システム論への斬新大胆な提案。
目次
- 1 欲望(欲望—人間を動かすエネルギー;欲望と行為—主体的個人の解体;欲望の社会への備給—社会が作動するための前提;欲望と集合行動—欲望の連鎖的爆発)
- 2 貨幣(社会的散逸構造としての貨幣;「生成する構造」としての貨幣—未分化性と選択権;高エネルギー分子としての貨幣;貨幣と商品)
- 3 商人機械(商人、その社会的役割;商人機械、商人たちの相互結合—モノマーからダイマーへ、そしてポリマーへ;探索と誘導の自己組織化—リゾームの回路網形成機構;重金主義・重商主義から産業主義へ、そして帝国主義へ—欲望の販路伸張とその世界史的編制)
「BOOKデータベース」 より