初期キリスト教の霊性 : 宣教・女性・異端
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書誌事項
初期キリスト教の霊性 : 宣教・女性・異端
岩波書店, 2009.4
- タイトル別名
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初期キリスト教の霊性 : 宣教女性異端
- タイトル読み
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ショキ キリストキョウ ノ レイセイ : センキョウ・ジョセイ・イタン
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注記
引用文献: 巻末p10-20
索引あり
内容説明・目次
内容説明
なぜ、人間らしい生のあり方を阻むものに対する批判的精神を、キリスト教は衰微させたのか。その歴史的な転回点はどこにあったのか。霊性とは、神の霊に応答しつつ生きる人間の、社会的な次元を含むダイナミックな生のあり方を指す。この独自な霊性理解に立って、キリスト教成立期の知られざる諸相を追跡する。救済観と共同体意識の成立、信仰共同体における女性の位置づけ、正統と異端の葛藤—これらはいずれも著者の長年にわたる新約聖書学研究を導いた三つの指標であった。キリスト教の正負両面の歴史を、囚われることなく見定めるための視座を求めて、諸文書の海をわたった営みの到達点を示す最新論集。
目次
- 初期キリスト教における霊性と批判的精神—ルカ文書を中心に
- 1 宣教と救済(「小さくされた者たち」の共同体—原始キリスト教における「家の教会」と宣教;永遠の生命によせて—ルカ、ヨハネ、トマスを中心に;新約聖書における「聖餐」再考—批判に応えて)
- 2 女性と異端(使徒「ユニア(ス)」(ローマ人への手紙一六章7節)をめぐって;紀元後二世紀の女性宣教者像—『テクラ行伝』の場合、再考;『ユダの福音書』と『マリアによる福音書』—原始キリスト教におけるその位置づけ;イエスの『未知の言葉』に関する一考察—『トマスによる福音書』語録七七再考)
- 3 原始キリスト教史(最初期のキリスト教共同体;パレスティナから地中海世界へ;地中海世界の諸教会;初期カトリシズムの成立)
「BOOKデータベース」 より