父と子の思想 : 日本の近代を読み解く

書誌事項

父と子の思想 : 日本の近代を読み解く

小林敏明著

(ちくま新書, 790)

筑摩書房, 2009.6

タイトル読み

チチ ト コ ノ シソウ : ニホン ノ キンダイ オ ヨミトク

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注記

参考文献: p261-264

内容説明・目次

内容説明

父と子(特に息子)の間には、母とのそれにはない、独特な感情の交錯がある。しかし、そこにはまた、私的な関係におさまらないものも胚胎されているのではないか。本書は、近代日本における父子問題の典型を、夏目漱石、中野重治、中上健次の作品から浮きあがらせた前半部と、それらを思想的にとらえなおしたとき、何が見えてくるのかを論じた後半部からなる。父子関係がわれわれにとって持つ意味とは何か。読者は近代を貫く大きな問題系へと引き寄せられることだろう。

目次

  • なぜ父子を問題にするのか
  • 第1部 文学に見る父子(通じあえない父子;拮抗する父子;「父殺し」の試み)
  • 第2部 父子問題の射程とその行方(知識人をめぐって;家・田舎・辺境;回帰の構造;父子問題の現況について)

「BOOKデータベース」 より

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