害虫の誕生 : 虫からみた日本史

書誌事項

害虫の誕生 : 虫からみた日本史

瀬戸口明久著

(ちくま新書, 793)

筑摩書房, 2009.7

タイトル読み

ガイチュウ ノ タンジョウ : ムシ カラ ミタ ニホンシ

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注記

主要参考文献: p203-211

内容説明・目次

内容説明

江戸時代、虫は自然発生するものだと考えられていた。そのため害虫による農業への被害はたたりとされ、それを防ぐ方法は田圃にお札を立てるという神頼みだけだった。当時はまだ、いわゆる“害虫”は存在していなかったのだ。しかし、明治、大正、昭和と近代化の過程で、“害虫”は次第に人々の手による排除の対象となっていく。日本において“害虫”がいかにして誕生したかを、科学と社会の両面から考察し、人間と自然の関係を問いなおす手がかりとなる一冊。

目次

  • 第1章 近世日本における「虫」(日本における農業の成立;江戸時代人と「蝗」;虫たちをめぐる自然観)
  • 第2章 明治日本と“害虫”(害虫とたたかう学問;明治政府と応用昆虫学;農民VS明治政府;名和靖と「昆虫思想」)
  • 第3章 病気—植民地統治と近代都市の形成(病気をもたらす虫;植民地統治とマラリア;都市衛生とハエ)
  • 第4章 戦争—「敵」を科学で撃ち倒す(第一次世界大戦と害虫防除;毒ガスと殺虫剤;マラリアとの戦い)

「BOOKデータベース」 より

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