怪談異譚 : 怨念の近代
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怪談異譚 : 怨念の近代
水声社, 2009.8
- タイトル読み
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カイダン イタン : オンネン ノ キンダイ
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注記
参考文献: p249-252
内容説明・目次
内容説明
江戸時代より語り継がれてきた「怪談」は、日本の国民国家形成の過程でどのように変容し、時代の「闇」を描き出してきたのか?円朝や漱石から新発掘の文学作品にいたるまで、さまざまな資料を博捜し、「怨念」に現実突破の契機をみる異色の書き下ろし評論。
目次
- 1 近世怪談と合理主義(「闇の克服」という実用性;「理外の理」の解明;前近代の合理主義)
- 2 開化期怪談の苦闘(文明開化と怪談の新たな方向;明治の百物語・怪談会;円朝と「神経」;『真景累ヶ淵』の神経病;「神経病」の現象学;「狐狸」にみる“前近代合理性”;「開化」の思想ぎグレーゾーン)
- 3 相対化される近代(隠された怨念;亡霊たちの言葉;“近代”と“反近代”;夏目漱石と超自然;甦る“闇”の力;「狸」はどこに)
- 4 開化と戦争(怪談百物語本、最後の光芒;「器械」仕掛けの「船幽霊」;植民地戦争の陰に;「船幽霊」の戦略;怨念の変質;隠蔽された戦争)
- 5 怨念の再発見(平和教材としての怪談;「恐怖」と戦争怪談;怨念の火)
「BOOKデータベース」 より