科学革命の先駆者シモン・ステヴィン : 不思議にして不思議にあらず
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書誌事項
科学革命の先駆者シモン・ステヴィン : 不思議にして不思議にあらず
(科学史ライブラリー)
朝倉書店, 2009.10
- タイトル別名
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Wonder en is gheen wonder : de geniale wereld van Simon Stevin 1548-1620
シモン・ステヴィン : 科学革命の先駆者
科学革命の先駆者シモンステヴィン : 不思議にして不思議にあらず
- タイトル読み
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カガク カクメイ ノ センクシャ シモン ステヴィン : フシギ ニ シテ フシギ ニ アラズ
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注記
監修: 山本義隆
原著 (Davidsfonds, c2003) の全訳
本書で言及されるステヴィンの諸著作: 巻頭p[xix]-xxiv
文献: p[443]-445
内容説明・目次
内容説明
シモン・ステヴィン(1548‐1620)は現ベルギー出身の数学者、技術者、自然科学者である。科学革命に先行する時代を代表する人物の一人であり、その業績は時代を先がけ多岐にわたる。その多くがオランダ語でかかれたこともあり、国際的な知名度はいまひとつであるが、彼はガリレオに先んじて数学的自然科学を提唱した。ステヴィンは永久運動が不可能であるという原理から力の分解と合成の法則を語り、パスカルに先立って静水力学の逆理を導き出した。今日通貨や度量衡の単位には十進法が採用されているが、これをはじめて提唱したのも、そのために必要な十進小数とその計算規則を確立したのも、ひいては連続な実数という観念を予見したのもステヴィンである。そしてステヴィンは科学と技術を結びつけた。「シモン・ステヴィンのすばらしき世界」を知ることは、とりもなおさず今日の我々の社会を成り立たせているさまざまな「常識」の成り立ちを知ることにもつながるであろう。
目次
- シモン・ステヴィンとルネサンス
- 宗教亡命者ステヴィン?
- 十進小数導入に成功した人物
- 技術者にして発明家
- 経済学者のさきがけ
- 「不思議にして不思議にあらず」—『計量法原論』と『水の重量についての原論』、静力学と静水力学に関する16世紀で最も重要な著作
- イタリアとフランスの代数学をつなぐ環
- ステヴィンによるオランダ語への寄与—われらが言語の偉大なる豊饒さに鑑みて
- 透視画法理論—「視覚論について」
- 非凡な教育的才能—ステヴィンの「視覚的言語」
- 未完の楽典—『歌唱法の理論』
- ステヴィンとその仕事への反響
- 解説 シモン・ステヴィンをめぐって—数学的自然科学の誕生
「BOOKデータベース」 より