ヴォルテールの世紀 : 精神の自由への軌跡

書誌事項

ヴォルテールの世紀 : 精神の自由への軌跡

保苅瑞穂著

岩波書店, 2009.11

タイトル読み

ヴォルテール ノ セイキ : セイシン ノ ジユウ エノ キセキ

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注記

年譜: p438-457

主要参考文献: p458-459

内容説明・目次

内容説明

「考える自由は人間の生命です」—絶対王政が崩壊に向かい、革命への予感が兆す一八世紀フランスにあって、ヴォルテールと名乗った男は、そう記した。生涯にわたって文化的に、そして政治的に巨大な存在であり続けたヴォルテールは、古代から同時代に至る文学・思想・芸術の圧倒的な教養を背景に、宗教権力や盲信と闘い、農奴解放のために奔走し、ついにはフランスの僻地フェルネーに共同体を建設する。彼を「ヴォルテール」たらしめたもの、それは「人間の生命」である精神の自由にほかならなかった。本書は、パリを追放され、ベルリンの宮廷に招聘されたヴォルテールがプロシアを離れて以降の後半生を、一万数千通に及ぶ書簡を渉猟しながら克明に描き出す。そこに刻まれた激しくも伸びやかな軌跡は、この世紀のヨーロッパが生み出しえた最良の精神を今日に甦らせる。

目次

  • 序にかえて—ヴォルテールの晩年が始まるまで
  • 1 彷徨—祖国を追われて
  • 2 隠棲—ジュネーヴ、交友と反目
  • 3 戦闘—「醜類を踏みつぶせ」
  • 4 父娘—コルネイユ嬢を養女に迎えて
  • 5 寛容—狂信と嵐とカラス事件
  • 6 訣別—ルソーとの確執
  • 7 饗宴—金時計と絹の靴下
  • 8 彫像—生きている長老を称えて
  • 9 解放—革命への序曲
  • 10 帰還—凱旋、栄光、そして死

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB00253175
  • ISBN
    • 9784000222105
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    vii, 471p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
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