高まる生活リスク : 社会保障と医療
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高まる生活リスク : 社会保障と医療
(叢書中国的問題群, 10)
岩波書店, 2010.1
- タイトル読み
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タカマル セイカツ リスク : シャカイ ホショウ ト イリョウ
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注記
参考文献: p163-171
基本書案内: p173-181
内容説明・目次
内容説明
中国は、社会主義化の中で、「単位」(都市部の工場や農村の人民公社)に付随する福利厚生の充実によって、人々の暮らしの安定化を図った。改革開放政策によって、人民公社がなくなり、国有企業が縮小し、社会福祉を支えていた「単位」が崩壊すると、社会保障や医療サービスはむき出しの市場原理にさらされ、多くの農民は医療保険のない状況に置かれることになった。社会保障制度と公共性の再構築は、高齢化社会を迎えた現代中国が抱えるアキレス腱となっており、現代日本が抱える問題でもある。
目次
- 第1章 中国社会と医療・衛生
- 第2章 社会主義革命と医療・衛生
- 第3章 社会主義革命と生活保障—計画経済期の継続と矛盾
- 第4章 改革開放期の生活保障—社会保険の制度改革の展開
- 第5章 医療の市場化—「看病難、看病貴」の構図
- 第6章 和諧社会の社会保障—社会保険の再編と社会福祉の胎動(二〇〇二年‐現在)
- 第7章 SARSの衝撃—リスクとしての感染症
- 第8章 社会福祉の多元化—中国と香港の動向
- おわりに—生活保障の担い手とリスクの推移
「BOOKデータベース」 より