死のミメーシス : ベンヤミンとゲオルゲ・クライス

書誌事項

死のミメーシス : ベンヤミンとゲオルゲ・クライス

平野嘉彦著

岩波書店, 2010.3

タイトル別名

死のミメーシス : ベンヤミンとゲオルゲクライス

タイトル読み

シ ノ ミメーシス : ベンヤミン ト ゲオルゲ クライス

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注記

主要参考文献: 巻末p7-16

内容説明・目次

内容説明

ベンヤミンの思考は、今日もなお挑発し続ける。その思想の生成過程から、近代と反近代のはざまで、不可能な「第三の道」を探った精神の秘密に迫る。ゲオルゲとその周辺への親近と疎隔に隠された事情—神話的なものの豊饒な親和力から、「死」を梃子にして身を解き放とうとするベンヤミンの逆説的な身振りは、神話と革命、神話と純粋言語、神話と神学をめぐるその両義的な思考の道筋について、多くを語っている。「死のミメーシス」という生存を賭けた営みをテクストから掘り起こし、思想が跳躍する瞬間をハイスピードカメラでとらえる。

目次

  • 様式・夭折—ありし日の若者たち
  • 「神話」と「神話的なもの」(翻訳・姿勢—ボードレールの『白鳥』;異教・神学—バッハオーフェンと「宇宙論サークル」;原像・幻像—ゲオルゲ、クラーゲス、アドルノ)
  • 再現のメディア(朗読・祭祀—パンヴィッツ、ベーリンガー、ヘリングラート;活字・筆跡—ゲオルゲ、クラーゲス;写真/相貌—ゲオルゲ、ダウテンダイ)
  • 作品を読むベンヤミン(引用・転位—テクスト群としてのヘルダーリーン;句切/身体—ゲーテ、ヘルダーリーン、ゲオルゲ;形姿/歴史—ゲオルゲ、カフカ、クレー)

「BOOKデータベース」 より

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