村上春樹とハルキムラカミ : 精神分析する作家
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村上春樹とハルキムラカミ : 精神分析する作家
ミネルヴァ書房, 2010.4
- タイトル読み
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ムラカミ ハルキ ト ハルキ ムラカミ : セイシン ブンセキ スル サッカ
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注記
参考文献: p201
村上春樹についての参考図書: p233-240
内容説明・目次
内容説明
今までに二度のベスト・セラーを生み出した作家の、創造の秘密をとらえた本。分かりやすい具体例に富む。彼の文学の先端で何が起こっているのか。現代文学にもたらしたものは何か。とりわけ、『ねじまき鳥クロニクル』と『海辺のカフカ』をめぐる部分は示唆的である。精神分析のかかえる起源との距離を、隠喩の構造に重ね、量子論に重ね、阪神大震災とサリン事件にまで射程を延ばす。
目次
- 序章 村上春樹は負けた!
- 第1章 “ふたたび”の物語論理(“再”の構造;帰還と反復;ジャンクとノモンハン;オイディプス王と“不気味”)
- 第2章 切断という物語論理(“切断”の物語群;阪神大震災と「半分のわたし」;ふたつの物語・世界・「僕」;ラカンと“切断”の論理)
- 第3章 歴史の出現と井戸マジック—『ねじまき鳥クロニクル』詳論(インタビューと水路転落;失われた声 獲得された声;声の正体とコミットメント;大江健三郎VS村上/春樹;多世界解釈とふたつの場所:『ねじまき鳥クロニクル』の論理;村上春樹と新憲法)
- 第4章 隠喩構造—『海辺のカフカ』を読む(隠喩の構造式;『海辺のカフカ』の世界;父親殺しの物語 物語の父親殺し;隠喩的 量子論的)
「BOOKデータベース」 より