お金から見た幕末維新 : 財政破綻と円の誕生

書誌事項

お金から見た幕末維新 : 財政破綻と円の誕生

渡辺房男 [著]

(祥伝社新書, 219)

祥伝社, 2010.11

タイトル読み

オカネ カラ ミタ バクマツ イシン : ザイセイ ハタン ト エン ノ タンジョウ

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注記

主要参考文献: p206-209

『お金から見た幕末維新』関連年表: p210

内容説明・目次

内容説明

幕府から政権を奪ったものの金はなく、明治政府は財政破綻からのスタートだった。同じ日本でありながら東国は金貨、西国は銀貨が流通し、それぞれの品質も違えば交換相場も日々変わる。おまけに各藩が発行した藩札の処理。近代国家を目指す新政府にとって、焦眉の急は、単位が統一された通貨制度の確立にあった。だが、その道は困難を極め、財政的な綱渡りを繰り返していく。「円」は明治四年になってやっと生まれ、日本銀行は十五年に誕生。初めての紙幣が発行されたとき、明治はすでに十八年になっていた。新政府の財政を立て直し、国の根幹をなす貨幣制度を作りだした、大隈重信、渋沢栄一、松方正義ら、経済官僚たちの創意工夫と苦闘を描く、もう一つの幕末維新史。

目次

  • 第1章 幕末の財政破綻—戊辰戦争の軍資金は、いかにして調達されたか
  • 第2章 新政府、苦肉の財政立て直し—三岡八郎の登場と太政官札の発行
  • 第3章 「円」は、いかにして生まれたか—大判小判の世界から、新貨幣の世界へ
  • 第4章 日本初の貨幣鋳造工場—近代化への生みの苦しみと、大隈重信の執念
  • 第5章 藩札、太政官札の退場—箱館戦争の終結、中央集権体制の確立へ
  • 第6章 「明治通宝」札の登場—初の「円」紙幣発行、通貨統合の完成
  • 第7章 「国立銀行」誕生の怪—なぜ、一五〇種を超える銀行紙幣が発行されたのか
  • 第8章 最初の肖像は神功皇后—悲願の国産紙幣が印刷機にかかるまで
  • 第9章 松方財政と日銀の誕生—二〇年かけて完成した通貨流通体制

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB03901533
  • ISBN
    • 9784396112196
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    210p
  • 大きさ
    18cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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