村上春樹と小説の現在
著者
書誌事項
村上春樹と小説の現在
和泉書院, 2011.3
- タイトル別名
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Murakami Haruki
- タイトル読み
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ムラカミ ハルキ ト ショウセツ ノ ゲンザイ
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注記
シンポジウム「村上春樹と小説の現在-記憶・拠点・レスポンシビリティ」(2010年6月12日開催)と、その後参加者から寄せられた論考を収録したもの
村上春樹出版年譜(1979-2010): 巻末p1-5
収録内容
- シンポジウム「村上春樹と小説の現在 : 記憶・拠点・レスポンシビリティ」
- ポストモダン・ローカリティ : 村上春樹の「開かれた焦点」とその主題化 / 高木彬述
- 村上春樹は世界文学か日本文学か : 近代化過程と文学の表現をめぐって / 中川成美述
- 「正しさ」の村上春樹論的転回 / 石原千秋述
- ピンポンと弑逆。 : 小説について考えるときに読者が考えること / 千野帽子述
- 全体討議 / 高木彬, 中川成美, 石原千秋, 千野帽子, 飯田祐子, 黒田大河述
- 村上春樹から「小説の現在」を考える
- 村上春樹とポピュリズム、その不確かな壁 / 清水良典著
- 村上春樹と「小説の現在」 : やがて「過去」に繰り込まれる「現在」を悼んで / 金子明雄著
- 村上春樹の「王殺し」 / 佐藤秀明著
- 記憶の物語/時間のレトリック : 村上春樹の1Q80年代 / 日高佳紀著
- 「羊男」の描写と「歴史」の現前について : 『羊をめぐる冒険』と海外小説・映画の関係から / 青木亮人著
- 変容するテクスト/変容する書き手 : 『回転木馬のデッド・ヒート』をめぐって / 安田孝著
- 村上春樹「沈黙」論 : 学校と個人をめぐる「小説の現在」 / 木村功著
- 告白する彼女たち : 『ノルウェイの森』の中で / 趙柱喜著
- エロティックな通俗小説から格調の高いベストセラーへ : 中国大陸における「村上春樹」というブランドの生成過程 / 孫軍悦著
- 『海辺のカフカ』と九・一一以後の想像力 / 深津謙一郎著
- メタフィクションとしての『1Q84』 : ねじれた「記憶」と「物語」 / 黒田大河著
- 牛河という「子供」 : 『1Q84』のもう一つの物語 / 飯田祐子著
- 『1Q84』論 : 村上春樹のゆくえ / 平野芳信著
- 村上春樹現象とは : 読者は何を求めて読むのか(あとがきにかえて) / 明里千章
内容説明・目次
内容説明
デタッチメントからコミットメントへ、「記憶」と「歴史」が接合させるとき、春樹テクストはどこに向かうのか?境界を超える春樹は、グローバリズムに対してどのようなポジションを取るのか?応答責任を負うべき春樹の読者とは、「誰」なのか?「大きな物語」が衰退し「小さな物語」の乱立する現在、“小説”の可能性はあるのか?—社会現象となった村上春樹の仕事を、「記憶」「拠点」「レスポンシビリティ」の観点から問うたシンポジウムと、それに応答した13篇の論考を収録。巻末に村上春樹出版年譜を付す。
目次
- 第1部 シンポジウム「村上春樹と小説の現在—記憶・拠点・レスポンシビリティ」(ポストモダン・ローカリティ—村上春樹の「開かれた焦点」とその主題化;村上春樹は世界文学か日本文学か—近代化過程と文学の表現をめぐって;「正しさ」の村上春樹論的転回;ピンポンと弑逆。小説について考えるときに読者が考えること;全体討議)
- 第2部 村上春樹から“小説の現在”を考える(村上春樹とポピュリズム、その不確かな壁;村上春樹と“小説の現在”—やがて“過去”に繰り込まれる“現在”を悼んで;村上春樹の「王殺し」;記憶の物語/時間のレトリック—村上春樹の1Q80年代;「羊男」の描写と「歴史」の現前について—『羊をめぐる冒険』と海外小説・映画の関係から ほか)
「BOOKデータベース」 より