確率と曖昧性の哲学
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確率と曖昧性の哲学
岩波書店, 2011.3
- タイトル読み
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カクリツ ト アイマイセイ ノ テツガク
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注記
文献表: 巻末p7-16
内容説明・目次
内容説明
不確実さと曖昧さを組み込んだ、「音楽化された認識論」のために。私たちの思考と行動に、果たして「自由」はあるのだろうか。生活の場に浸透する不確実さと、先端科学が提起するリアルな曖昧さの発見—これらの源を、認識・知識のダイナミックな振幅と、生命現象に探り出していく。あらためて、いくつかのパラドックスに挑戦し、因果性の再定義を企てるとともに、そこに「自由の程度説」を基礎づける。意識から生命まで、あらゆる局面に浸潤する決定論に抗して、再び自由の礎石をすえようとする知的挑戦の書。
目次
- 序 不確実性のリアリズム—決定論の虚妄性
- 第1章 知識は自然現象か—自然主義のゆらぎ(知識のほころび;自然主義的認識論の固有性 ほか)
- 第2章 因果は確率的か—「ベイジアン・ネット」と「シンプソンのパラドックス」(因果関係の認識;確率的因果の基本的着想 ほか)
- 第3章 生命現象は偶然的か—自然選択と遺伝的浮動(生命現象の両義性;DNAと遺伝子 ほか)
- 第4章 曖昧性は矛盾を導くか—「真理値グラット」アプローチ(矛盾の爆発性;「ソライティーズ・パラドックス」再び ほか)
- 第5章 自由は生命現象か—時制差と自由度の導入(自由をめぐる錯綜;p‐自由とf‐自由 ほか)
「BOOKデータベース」 より