心づくしの日本語 : 和歌でよむ古代の思想

書誌事項

心づくしの日本語 : 和歌でよむ古代の思想

ツベタナ・クリステワ著

(ちくま新書, 929)

筑摩書房, 2011.10

タイトル読み

ココロズクシ ノ ニホンゴ : ワカ デ ヨム コダイ ノ シソウ

大学図書館所蔵 件 / 155

この図書・雑誌をさがす

注記

参考文献: p252-253

内容説明・目次

内容説明

「心」「日本語(言の葉)」「和歌」。これら三つは密接につながっている。日本語が発展したのは、和歌のおかげである。日本人の世界認識の根源には「歌をよむ」という営為があるからだ。「心」は日本の伝統文化のエッセンスであり、この叡知を定着させたのは和歌である。しかし、近代以降、西洋文明の獲得と引き換えに、日本語が培った叡知を私たちは失いつつある。その喪失を偲ぶとき、王朝文化における和歌の卓越が明らかになるだろう。本書は、近代文明を相対化する視点をはぐくむものとして、古代文学を捉えなおす試みである。

目次

  • 第1章 『竹取物語』—限りのない美と限りのない心
  • 第2章 タブーと自由—人の心を種としたやまと歌
  • 第3章 「月の影」とその彼方へ
  • 第4章 「あいまいさ」の今昔
  • 第5章 「月やあらぬ」とその英訳
  • 第6章 日本語の限界と無限の表現力
  • 第7章 外縁からのまなざし
  • 第8章 助詞・助動詞のマジック・ミラー

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ