生権力の歴史 : 脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって

書誌事項

生権力の歴史 : 脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって

小松美彦著

青土社, 2012.11

タイトル別名

生権力の歴史 : 脳死尊厳死人間の尊厳をめぐって

タイトル読み

セイケンリョク ノ レキシ : ノウシ ソンゲンシ ニンゲン ノ ソンゲン オ メグッテ

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注記

主要参考文献: p407-428

内容説明・目次

内容説明

なぜ脳死が人の死とされるのか、なぜ尊厳死が推進されるのか。「人間の尊厳」の系譜を、ギリシア哲学やキリスト教神学からたどり直し、生権力の淵源に迫る画期的な著作。

目次

  • 第1章 尊厳死法制化の歴史構造—その多面的検討(安楽死と尊厳死の諸相;尊厳死法制化の思想と制度的背景;自己決定権という罠、尊厳死推進真意;おわりに)
  • 第2章 「人体革命」の時代—「人間の尊厳」概念と「自己決定権」への批判的視座(「人間の尊厳」概念の再構築へ;自己決定権の現実的・歴史的な問題;自己決定権の原理的な問題と「共鳴する死」;おわりに)
  • 第3章 爛熟する生権力社会—「臓器移植法」改定の歴史的意味(「脳死=人の死(の基準)」の展開史;日本の医療・福祉の縮減化の沿革—尊厳死法制定へ;臓器移植法改定の思想—コント・スポンヴィルの諸説を通じて;臓器移植法改定と生権力;おわりに)
  • 第4章 フーコーとアガンベンの終わりなく遠ざかる消失点—生権力論を錬磨する(フーコーの忘れ物;アガンベンの骨格—『ホモ・サケル‐主権権力と剥き出しの生』;「ホモ・サケル」プロジェクトと『開かれ—人間と動物』;アガンベンの世界変革の理路—「空虚」・「無為」・「潜勢力」;アガンベン生権力論の異彩と撞着;おわりに)
  • 第5章 生権力の厳かな発動源—「人間の尊厳」概念の歴史的検討(「人間の尊厳」概念の系譜1—ピコとその後裔たち;「人間の尊厳」概念の系譜2—ハイデガーの蹉跌;「人間の尊厳」概念の爆裂—強制安楽死・ユダヤ人大量殺戮の思想構造;戦後世界への浸透—世界人権宣言・フレッチャー・生命倫理;おわりに)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB10818699
  • ISBN
    • 9784791766789
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    429, ixp
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
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