「狂気」と「無意識」のモダニズム : 戦間期文学の一断面

書誌事項

「狂気」と「無意識」のモダニズム : 戦間期文学の一断面

小林洋介著

笠間書院, 2013.2

タイトル別名

狂気と無意識のモダニズム : 戦間期文学の一断面

タイトル読み

「キョウキ」ト「ムイシキ」ノ モダニズム : センカンキ ブンガク ノ イチダンメン

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注記

タイトルは奥付による

博士学位申請論文『日本モダニズム小説の研究 : 「心身」の表象』 (上智大学, 2011年) を元に改稿したもの

内容説明・目次

内容説明

戦間期(一八一八〜三七年ごろ)の文学にみられる“狂気”と“無意識”の表象を分析することによって、“脱近代”としてのモダニズムの様態を解き明かす。

目次

  • 近・現代文学史における戦間期モダニズムの心理描写—“自然科学的心理観”と“心身”の観点から
  • 第1部 “自然科学的心理観”と“心身”の文学(明治期における“自然科学的心理観”と文学;“狂気”に関する戦間期以前の“科学”と文学;戦間期の“精神科学”と身体・無意識・病理)
  • 第2部 戦間期モダニズム文学と“狂気”の表象(モダニティとしての“狂気”の再発見—中村古峡作品及び『変態心理』記事を中心に;方法としての“狂人の一人称語り”—芥川龍之介「河童」;“人格”の異常と表現行為をめぐる物語—川端康成「或る詩風と画風」)
  • 第3部 モダニティとしての“無意識”と“心身”(他者の心理を“科学”的に“探偵”すること—江戸川乱歩「D坂の殺人事件」「心理試験」;“無意識”という機構、支配される自己—横光利一「機械」;「象徴」による無意識の表象—川端康成「水晶幻想」;時間と空間の中の“心身”—横光利一「時間」;物理的現象としての“心”—横光利一「雅歌」;脱近代・反理性としての戦間期モダニズム)

「BOOKデータベース」 より

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