肉体の迷宮
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肉体の迷宮
(ちくま学芸文庫, [タ17-4])
筑摩書房, 2013.5
- タイトル読み
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ニクタイ ノ メイキュウ
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注記
参考文献: p328-335
シリーズ番号はブックジャケットによる
本書は2009年、東京書籍より刊行された
内容説明・目次
内容説明
ねじれ、ひきつり、傷つき、腐る肉体。このトポスに派生するあらゆる問題系を鮮やかに論じる。「自然」を特権的な画題としてきたゆえに、希薄な肉体のイメージしか持たなかった日本人が、明治以降、量塊的な肉体表象を持つ西洋美術に対峙した過程を取り上げた「『日本人離れ』の美学」をはじめ、ユイスマンスが魅せられたグリューネヴァルトの磔刑図、フランシス・ベーコンの叫ぶ教皇などの作品を取り上げる。東西の美術・文学・哲学を自在に横断しながら、“肉体”と格闘した美意識を論じる独創的な表象論。
目次
- 第1章 「日本人離れ」の美学—「他者」としての肉体
- 第2章 三島由紀夫のバロキスム
- 第3章 谷崎潤一郎vs三島由紀夫—『金色の死』をめぐって
- 第4章 人形と彫刻
- 第5章 寸断された身体—鏡像と画像
- 第6章 変身と怪物
- 第7章 ピュグマリオン・コンプレックス
- 第8章 聖性と腐爛—ユイスマンス小論
- 第9章 叫びと肉塊—フランシス・ベーコン覚書
- 第10章 肉体の美術史—芸術の皮膚論講義
「BOOKデータベース」 より