中世ヨーロッパ社会の内部構造
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書誌事項
中世ヨーロッパ社会の内部構造
知泉書館, 2013.6
- タイトル別名
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Inneres Gefüge des Abendlandes
Sozialgeschichte Europas im Mittelalter
- タイトル読み
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チュウセイ ヨーロッパ シャカイ ノ ナイブ コウゾウ
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注記
Historia mundi : ein Handbuch der Weltgeschichte in zehn Bänden, Bd. 6, Hohes und spätes Mittelalter, 1958のp319-385に収められた「西欧の内部構造」 (Inneres Gefüge des Abendlandes) の翻訳
原著論文はSozialgeschichte Europas im Mittelalter, Vandenhoeck&Ruprecht, 1978 (Kleine Vandenhoeck-Reihe, 1442) として公刊 (p173「訳者あとがき」より)
内容説明・目次
内容説明
本書はヨーロッパ中世史研究の碩学オットー・ブルンナーの中世社会史の概説である。彼の社会史とは国制史とも構造史とも呼ばれ、内部構造、社会構造および精神的態度を総合的に把握しようとするものである。ブルンナーは、世界の中で唯一ヨーロッパで近代世界を開花させたヨーロッパ的特殊性とは何かを問うた。ギリシア・ローマ文化から続くヨーロッパ的精神とこの精神に基礎づけられた社会構造の連続性の解明とともに、12世紀に生まれた「西欧」文化圏とも呼ぶべき世界の内部構造を分析することによって、近代世界の成立の歴史過程を明らかにする。彼は教会と世俗の対立と分離、さらに相互承認など複雑な経緯のなかで展開する中世史にヨーロッパ的特殊性の核心を見る。驚くべき知見の広さに支えられ、多岐に及ぶ論点が多層的に叙述され、その織物は、様々な色の糸には分けられず、有機的に響き合った世界が描出される。
目次
- 術語上の基礎的諸問題
- キリスト教世界と西欧
- 王権、民族と法
- 荘園と農民
- 国王の官職
- レーン制
- 高級貴族と下級貴族
- 都市
- 教会と世俗の対立の社会史的帰結
- 騎士的=宮廷的文化
- 官職国家と身分制国家
- 民族と国民
- 「中世」から「近代」へ
「BOOKデータベース」 より