書誌事項

フロイトの脱出

デヴィッド・コーエン [著] ; 高砂美樹訳

みすず書房, 2014.1

タイトル別名

The escape of Sigmund Freud

タイトル読み

フロイト ノ ダッシュツ

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注記

解説: 妙木浩之

原著 (London : JR Books, 2009) の全訳

文献: p403-404, 巻末pxiii-xx

内容説明・目次

内容説明

ジークムント・フロイトはいかにナチスのはびこるウィーンから脱出し、ロンドンへと逃れたのか?本書はフロイトの晩年に重点を置き、ロンドンへの脱出の顛末をつづったノンフィクションである。82歳の高齢で亡命するだけの資金もない精神分析家がウィーンを発つまでの日々を辿っていくと、あるひとりの男の存在が浮かび上がってくる—フロイト家の不正蓄財を管理するべくナチスから派遣された将校、アントン・ザウアーヴァルトである。これまでに数々の伝記で語られてきたフロイト像を検証し、フロイトが精神分析学史に遺した功績に触れながら、物語はフロイト家とザウアーヴァルトをめぐる謎の解明へと収斂されていく。

目次

  • 憎悪の官僚制
  • 伝記および閲覧制限つき文書
  • 精神分析家のつくられかた
  • セックス、子どもたち、家族の秘密
  • ナチスの台頭
  • 詩人と分析家
  • フロイトの八十歳の誕生日
  • 茶碗の中の世界史—オーストリア併合
  • フロイトの生涯における最悪の日
  • アントン・ザウアーヴァルト
  • 自由
  • 『モーセという男と一神教』
  • 最後の言葉、最後の闘い
  • 戦後—一九四〇年から一九五〇年におけるドイツとオーストリアの精神分析
  • 秘密の銀行口座

「BOOKデータベース」 より

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