乱読のセレンディピティ : 思いがけないことを発見するための読書術
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乱読のセレンディピティ : 思いがけないことを発見するための読書術
扶桑社, 2014.4
- タイトル読み
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ランドク ノ セレンディピティ : オモイガケナイ コト オ ハッケン スル タメ ノ ドクショジュツ
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内容説明・目次
内容説明
一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、貴重で手に入りにくかった時代に、精読が称揚されるのは自然で妥当である。しかし、いまは違う。本はあふれるように多いのに、読む時間が少ない。そういう状況においてこそ、乱読の価値を見出さなくてはならない。本が読まれなくなった、本ばなれがすすんでいるといわれる近年、乱読のよさに気づくこと自体が、セレンディピティであると言ってもよい。積極的な乱読は、従来の読書ではまれにしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。それが、この本の考えである。
目次
- 本はやらない
- 悪書が良書を駆逐する?
- 読書百遍神話
- 読むべし、読まれるべからず
- 風のごとく…
- 乱読の意義
- セレンディピティ
- 『修辞的残像』まで
- 読者の存在
- エディターシップ
- 母国語発見
- 古典の誕生
- 乱読の活力
- 忘却の美学
- 散歩開眼
- 朝の思想
「BOOKデータベース」 より