書誌事項

明治の表象空間

松浦寿輝著

新潮社, 2014.5

タイトル読み

メイジ ノ ヒョウショウ クウカン

大学図書館所蔵 件 / 210

この図書・雑誌をさがす

注記

雑誌「新潮」の2006年1月号から2010年12月号まで連載されたものに、全篇にわたって大幅な加筆訂正を施し単行本化したもの

「国体論」(『表象のディスクール5 メディア--表象のポリティクス』東京大学出版会、2000年刊所収)の改稿版を「序章」とした

内容説明・目次

内容説明

行政制度・法体系・言語システム・博物誌・イデオロギー、そして文学。太政官布告から刑法典まで、教育勅語から国語辞書まで、社会進化論から新聞記事まで、歴史記述から抒情詩まで、諭吉・兆民から一葉まで。明治の言説アーカイヴの総体を、徹底したテクスト読解を通じて横断的に俯瞰し、現在に直結する「表象空間」のダイナミズムを浮かび上がらせる知の決定的大著。

目次

  • 「国体」という表象
  • 第1部 権力と言説(予防—内務省と警察(1);仁愛—内務省と警察(2);定位—戸籍(1);逸脱—戸籍(2);網羅性—新律綱領・刑法(1);有限性—改定律例・刑法(2);抽象化—旧刑法・刑法(3);混淆—漢文体(1);アイロニー—漢文体(2);プラグマティズム—福沢諭吉(1);啓蒙—福沢諭吉(2);演戯—中江兆民(1);地滑り—中江兆民(2);正論—中江兆民(3);新旧—中江兆民(4);暴力—中江兆民(五))
  • 第2部 歴史とイデオロギー(科学—博物学(1);外圧—博物学(2);分類—システム(1);秩序—システム(2);例外—システム(3);革命—システム(4);条理—進歩史観(1);優劣—進歩史観(2);不徹底—進歩史観(3);大勢—進歩史観(4);天—天皇(1);転移—天皇(2);命令—天皇(3);無比—天皇(4);快楽—無意識)
  • 第3部 エクリチュールと近代(牢獄—北村透谷(1);内部—北村透谷(2);欠如—北村透谷(3);不可能—北村透谷(3);奇蹟—樋口一葉(1);狂気—樋口一葉(2);婦徳—樋口一葉(3);禽獣—樋口一葉(4);過剰—幸田露伴(1);怪物—幸田露伴(2);離脱—幸田露伴(3);リアリズム—幸田露伴(4);現在—福地桜痴(1);浅薄—福地桜痴(2);情報—福地桜痴(3))
  • 総括と結論(セリー1=理性;セリー2=システム;セリー3=時間;結論)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ