慈悲と正直の公共哲学 : 日本における自生的秩序の形成

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慈悲と正直の公共哲学 : 日本における自生的秩序の形成

桂木隆夫著

慶應義塾大学出版会, 2014.9

タイトル読み

ジヒ ト ショウジキ ノ コウキョウ テツガク : ニホン ニオケル ジセイテキ チツジョ ノ ケイセイ

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注記

参考文献: p285-291

内容説明・目次

内容説明

本書は、戦国時代の混乱を武力を以て終わらせた徳川家康の統治思想が、日本の公共哲学の原型であるという意表を突く主張から始まる。そして、家康に淵源し、以後250年に及ぶ平和と安定を支えた公共哲学を、鈴木正三、『葉隠』、白隠慧鶴、太宰春台、海保青陵、そして福澤諭吉の思想に探ってゆくのである。西欧のヒューマニズムが基づく軍事と土地所有ではなく、軍事と商業。すなわち、武士と商人の相互性と、両者のバランス感覚としてのヒューマニズム、そしてそれが育んだ自生的秩序が日本の公共性の核心にあることを、「慈悲」と「正直」を鍵語に解き明かす。現代の公共哲学に歴史からの再考を迫る、知的冒険の書である。

目次

  • 第1章 日本のヒューマニズムはどこから来たか
  • 第2章 君主的ヒューマニズムと徳川期の公共思想
  • 第3章 武士道について
  • 第4章 武士道と慈悲の観念
  • 第5章 商人道における正直、その思想的系譜
  • 第6章 富国強兵と枢密賞
  • 第7章 福澤諭吉とマシュー・ペリー
  • 第8章 福澤諭吉の公共思想

「BOOKデータベース」 より

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