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『「いき」の構造』を読む

安田武, 多田道太郎著

(ちくま学芸文庫, [ヤ26-1])

筑摩書房, 2015.4

Other Title

いきの構造を読む

Title Transcription

『「イキ」ノ コウゾウ』オ ヨム

Available at  / 95 libraries

Note

シリーズ番号はブックジャケットによる

1979年3月20日朝日新聞社より「朝日選書」の1冊として刊行されたもの

Description and Table of Contents

Description

1930年の刊行以来、今日にいたるまで版を重ねる九鬼周造の『「いき」の構造』。「いき」という美意識の世界を哲学の言葉で分解し、直六面体の図形を用いて説明する面白さが、いまなお読者をひきつけるのだろう。本書はその名著を、日本文化に造詣の深い安田・多田の碩学二人が、遺された草稿や創作ノートを手がかりに、九鬼が前提としたであろう具体例を挙げて読み解く、という大胆な試み。『「いき」の構造』本文と対に引かれる春信の浮世絵や歌舞伎「お富与三郎」「篭釣瓶」「娘道成寺」の場面、落語「祇園祭」「首提灯」「棒鱈」のセリフ等々が、「いき」とは何かを、雄弁に語る。

Table of Contents

  • はじめに—浮かみもやらぬ流れのうき身
  • 序説—色香に迷う
  • 「いき」の内包的構造—垢抜して張のある色っぽさ
  • 「いき」の外延的構造—趣味の幾何学
  • 「いき」の自然的表現—「苦界」の女
  • 「いき」の芸術的表現—模様・建築・音楽
  • 結論—民族的存在の解釈学

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