呆けたカントに「理性」はあるか
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書誌事項
呆けたカントに「理性」はあるか
(新潮新書, 620)
新潮社, 2015.5
- タイトル別名
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呆けたカントに理性はあるか
- タイトル読み
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ボケタ カント ニ「リセイ」ワ アルカ
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注記
注記・参考文献: p187-191
内容説明・目次
内容説明
「あなたは胃ろうを受けいれますか?」。そう問われた際、ボケて認知能力が低下した高齢者でも、健常者と同じく八割が「NO」と答える。いったい、なぜなのか—臨床観察と近代哲学の両面から、人間の判断の構造をひもとくうちに見えてくる、理性と情動の関係、意識と無意識の働き、三八億年の生命史をさかのぼる「好き・嫌い」の直感的意思表示の意味…。認知症五〇〇万人時代を迎える現代人必読の論考。
目次
- 第1章 胃ろうの選択を前にして
- 第2章 延命と生存の質(QOL)から考える
- 第3章 認知症高齢者に是非をたずねる
- 第4章 「好き」「嫌い」の情動をさかのぼる
- 第5章 パイロット・スタディに寄せられた二つの疑問
- 第6章 理性は情動より大切か
- 第7章 理性はヒトに固有の能力か
- 第8章 理性と情動を「いのちの営み」から考える
- 第9章 意識と無意識の働き
- 第10章 身体的判断は理性的意思決定に先行する
- 第11章 認知症高齢者に耳傾ける倫理
「BOOKデータベース」 より