男の絆の比較文化史 : 桜と少年
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男の絆の比較文化史 : 桜と少年
(岩波現代全書, 064)
岩波書店, 2015.6
- タイトル読み
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オトコ ノ キズナ ノ ヒカク ブンカシ : サクラ ト ショウネン
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注記
参考文献・資料: p263-280
内容説明・目次
内容説明
日本において“男の絆”は、中世の稚児物語、近世の浮世草子や歌舞伎、近現代の幸田露伴や福永武彦などの小説、そして現代の演劇、映画、漫画に至るまで、連綿と描き続けられてきたモチーフである。さまざまな日本の文化事象に加えて、ひろく海外文化からの影響をも視野に入れて、男同士の絆の表象の系譜をたどり、その背後にある社会的規範のメカニズム、ジェンダーの機能を鮮やかに読み解く。
目次
- 第1章 稚児物語と“男の絆”—桜と無常の美
- 第2章 トーマス・マンと“男性同盟”—『ヴェニスに死す』と稚児物語の共鳴
- 第3章 『禁色』の女性嫌悪と“男の絆”—マン/稚児物語/三島
- 第4章 江戸の男色の美学—武士道と歌舞伎の色恋
- 第5章 漱石の「士族」意識と“男の絆”—『坊っちゃん』のホモ・ソーシャル
- 第6章 “近代武士道”と戦時体制—幸田露伴『ひげ男』と軍国少年
- 第7章 「同性愛」の時代の男色実践—南方熊楠「浄の男道」論にみる近代の男色のゆくえ
- 第8章 悩める昭和期の男子生徒—『草の花』『仮面の告白』にみる男子校の恋
- 第9章 女性のための美少年幻想—少女漫画の少年愛と“男の絆”
「BOOKデータベース」 より