大正新教育の思想 : 生命の躍動
著者
書誌事項
大正新教育の思想 : 生命の躍動
東信堂, 2015.7
- タイトル別名
-
Philosophia of Taisho-Shin-Kyoiku : un véritable élan de vie
- タイトル読み
-
タイショウ シンキョウイク ノ シソウ : セイメイ ノ ヤクドウ
大学図書館所蔵 件 / 全150件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
参考文献あり
内容説明・目次
内容説明
国家主義の明治と軍国主義の昭和に挟まれた束の間の幻風景—この大正文化の普遍的イメージは、大正新教育をも覆っていよう。だがそれは、新教育思想の世界的な流れに呼応したわが国初の民間教育運動であり、その教師と子ども一体の溌刺とした実践は、以後の日本教育に稀な躍動感に満ち、戦後の教育に引き継がれるべき重要性を持っていた。本書は、従来不十分であった新教育推進者たちの思想の精細な検討を通じて、この自主と自由、共感と協働の教育の全容を提示し、それが今日の競争と選別の教育を超克する原型ともなる一大潮流であることを明らかにした、画期的な教育思想史研究である。
目次
- 大正新教育・再訪
- 第1部 海外の新教育思想(デューイ教育思想の基礎—自然の呼応可能性;ドクロリー教育思想の基礎—全体化と生命;フレネの教育思想—その可能性と射程;モンテッソーリの教育思想—フレーベルとの決別がもたらしたもの)
- 第2部 八大教育主張(八大教育主張の教育理念—愛に連なる生命;及川平治の動的教育論—生命と生活;稲毛金七の教育思想;樋口長市の自学主義教育論;手塚岸衛の「自由」概念—千葉師範附小における「自由教育」の実践を通じて;千葉命吉の教育思想—「生の哲学」の系譜;河野清丸の「自動主義教育」論—「灰色教育家」;小原國芳の「田園都市」—「全人教育」をめぐる行動と物語)
- 第3部 新教育の思想圏(橋詰良一の「家なき幼稚園」構想;芦田恵之助における生の変容とその思想—綴り方教授における「随意選題」論に着目して;北澤種一によるドクロリー教育法の受容—全体教育の実践思想;一九二〇年代の赤井米吉の芸術と宗教—共鳴と祈りの心について;北村久雄の「音楽的美的直観」概念—音楽教師としての音楽と生命の理解;野村芳兵衛の教育思想—愛と功利の生活教育;思想としての大正新教育へ—呼応し躍動するアガペー)
「BOOKデータベース」 より